当社の下記商品を例に、DC12VでLEDを点灯する際の基礎的な抵抗値の求め方をご紹介します。
※所々、用語が出てきますので初心者の方は、はじめにLED関連用語集をご覧頂けますと理解しやすいかと思います。

5mm赤色LED (15° 20-25cd)100本セット
型番:S5R15-A
発光色:赤色
順電圧:Min2.0v Max2.2v
順電流:20mA
光度:Min20,000mcd Max25,000mcd
波長:Min620nm Max630nm
半減角:15°
Tsod:260℃ for 5 Seconds
抵抗には様々な種類・抵抗値があるので、
使用する条件に合った抵抗を選ぶ必要があります。
必要な抵抗値を求めるには「順電圧」と「順電流」の部分が必要となります。
まず、「順電圧値」は2.0V〜2.1Vとなっています。
これは最小で2.0V、最大で2.1Vの順電圧値のLEDが選別され、パッケージングされているという意味です。
LED一つにつき、この電圧をかけることで点灯します。
それ以下の電圧では微弱に光るか点灯せず、それ以上の電圧では過剰に電流が流れ、LEDがダメージを受け破損してしまいます。
「順電流値」はLEDに流せる順方向の電流値で、この値以上の電流値での使用はLEDの寿命を縮めます。
上記の理由により、LEDにとっては大きすぎるDC12Vを、抵抗を使用しLEDに流れる電流値を制御する必要があります。
各仕様を把握したところで、必要になる「抵抗値」を求めます。
計算式はオームの法則より下記のとおりです。
(電源電圧−順電圧値)÷流したい電流値(A)=抵抗値(Ω)
上の式に「12V車両(最大14.4V)、2.0VのLED1個に20mAの電流を流す」という条件を当てはめると下記のようになります。
(14.4V-2.0V)÷0.02A=620(Ω)
※車やオートバイの12V車ではエンジンを始動すると電圧が上がる為、
14.4Vと想定して計算(個体差がある為、実際にテスターで計測することをお勧めします)
※電流値はmAをA単位に換算(1A=1,000mA)
上記の計算により620Ωの抵抗を入れればいいということが分かりました。
直列に繋ぐLEDの個数を増やす場合は、下記(例として3個)のようにLEDの本数分だけ電源電圧から順電圧の合計を引きます。
(14.4-(2.0+2.0+2.0))÷0.02=420
420Ωと計算が出ましたが、この値の抵抗は一般に流通していませんので、
一つ上の値で430Ωがあるのでそちらを選びましょう。
この際、420Ω以下の抵抗を選びますと、14.4vの時にLEDに20mA以上の電流が流れる事となりますので、
LED素子の寿命が縮まる恐れがあります。
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