LED用語集



▼用語一覧▼

■LED(発光ダイオード)
■順電圧
■逆電圧
■順電流
■光度
■光束
■色温度
■Tsod
■半減角
■CRD
■抵抗
■蛍光体
■Flux(フラックス)LED
■パワーLED
■SMD



■LED(発光ダイオード)

Light(光)、Emitting(出す)、Diode(ダイオード)の頭文字を取ったもので
電流を流すと発光する「半導体素子」です。

照明の他、通信分野や植物栽培などにも使われ現在も研究が進められています。
以下のサイトにLED照明・その他についての情報が掲載されています。

JLEDS(LED照明推進協議会)
東芝ライテック



主にスルーホール実装の砲弾型LEDと表面実装のチップLEDとで大別される。
スルーホール実装のLEDは、レンズ形状により角型帽子型円筒型や、逆円錐形などに細分化される。

 

また、FluxLEDというリードフレームが4本のタイプも存在する。

点灯色も豊富であり、一般的な白、赤、青、緑のほか、電球色や各色の中間色なども存在し、
当社では、ひとつのLEDで複数色点灯可能なものや、ICを内蔵しマイコン等から制御可能なものも取り扱っております。




■順電圧(VF)

LEDには、抵抗などとは異なり極性があります。
アノード(プラス)からカソード(マイナス)へ正の電圧をかけてLEDを発光させます。

電圧はいくらでも良いという訳ではなく、LEDにより決まっています。
この電圧を順方向電圧(順電圧)といい、VFで表します。
順電圧以下の電圧をLEDにかけると微弱な点灯をするか、または点灯しません。
通常では抵抗などにより流れる電流をコントロールしながら、順電圧以上の電圧をLEDにかけて使用することになります。

順電圧は、白色や青色などのLEDで約3V、赤や黄色のLEDで約2V程度となります。




■逆電圧(VR)

順電圧とは逆に、カソードからアノードへかける電圧を逆方向電圧(逆電圧)といい、VRで表されます。
整流用に用いられる一般的なダイオードと異なり、LEDの逆電圧は3〜5V程度と低いため、
LEDを使用する際には極性を確認し接続する必要があります。

また、逆電圧値を超える電圧がLEDにかかった場合、LEDが破壊される可能性もありますので注意が必要です。




■順電流(IF)

LEDに流せる順方向の電流です。
発光効率等の影響もあり、一概には言えませんが電流を流すほどに光は強くなりますが、
高電流での使用ではLEDの寿命が縮まります。

通常、当社で記載しているチップLEDの仕様における順電流値は、
最大定格ではなく、通常の光学特性における順電圧値の際の順電流値となっております。
ご使用の際は、記載の電流値ギリギリではなく、寿命等を考え7,8割の電流値での使用をおすすめしております。




■光度(IV)

LEDの「ある方向の立体角あたりの明るさ」を表しています。
単位はcd(カンデラ)、mcd(ミリカンデラ)で表記されます(1cd=1,000mcd)。

LEDは表示用光源(電車のホームの電光表示等)として使われてきた為、
正面からの光の強さが必要とされてきており、表示用光源用LEDの単位として、光度が最もよく使われています。




■光束

LEDの「光源から出る光の全光量」を表しています。
単位はlm(ルーメン)で、照明用途であるパワーLEDの明るさを表すのに多く使われます。




■色温度

白色の色味を表した数値です。単位はK(ケルビン)となります。
数値が大きいほど青に近づき、低いと黄色に近くなります。

大まかな目安としては3,000K程度で電球色、7,000K程度で黄色味・青味の無い純白、9,000K以上で青味がかった白色です。
色温度が低い光のほうが物を照らす際の視認性は高くなります。




■Tsod

LEDの耐熱性を表しています。「260℃ for 5 Seconds」ですと
「260℃の熱に5秒間耐えられる」ということになります。




■半減角

LEDは電球と違い、光源を見る角度によって明るさが変わります。
正面から見た光度を1とすると、光度が0.5以上となる角度の幅が半減角となります。

半減角が60°の場合、「光源の正面から30°ずれた位置から見ると正面から見た明るさに比べて、明るさが半減する」という意味となります。

数値が高いほど光の広がりが良いということになりますが、一般的に広角のLEDほど正面に飛ぶ光は弱くなります。




■CRD

   

CRDは「定電流ダイオード」といって、一定の条件をクリアしていればLEDに安定した電流を供給します。

一般に定電流回路は構成が複雑で複数の部品が必要ですが、
CRDは単体で定電流(一定の電流を流す)特性が簡単に実現可能です。

5.6mA/10mA/15mA/18mAなど、何種類かの電流値を設定した物がありますが、
一般的なLEDの最大電流値が20mAということで、E-183(18mA)E-153(15mA)E-103(10mA)が多く使われています。

複数並列に接続することで電流値が理論上、倍になります。

例)10mAのCRDを並列に2つ繋ぐと、20mA


図中下側は10mAのCRDを1つ用いてLEDに10mA流しているのに対し、図中上側は10mAのCRDを2つ用いてLEDに20mAを流しています。

流れる電流値には個体差(メーカー公表値E-153で12-18mA)があるので
並列回路等で電流値のバラつきを無くしたい場合、テスターで測定した上で使用するようにしましょう。
定格電流を流すには5V程度の電圧が必要になる為、LEDを複数直列に繋ぐ場合は
CRDの電圧を確保できる範囲に抑える必要があります。

自身の発熱などで本体が熱を持つと電流値が下がり、LEDへの過電流を防ぐ特徴があります。
また、CRDは接続方向を間違えるとLED及びCRD本体が破損してしまいますので、接続する際は極性に十分ご注意ください。

石塚電子のサイトには更に詳しい情報が載っています。




■抵抗

電気の流れを妨げる部品で、抵抗で電力を消費させることによって、
LEDに流れる電気を抑える役割をもちます。
抵抗値が高いほど大きな抵抗となるので、LEDに電気が流れづらくなり光が暗くなります。
使用環境などによって本体が熱を持つと、流れる電流値が上がるという特徴があります。

LEDで使用する際はただ抵抗をつければいいというわけではなく、
使用する条件によって抵抗値・抵抗の種類の選択が必要です。

抵抗にはそれぞれ1/4W、1/2W、1W・・・といった「定格電力」があり、それを超えてしまうと
本体が発火する場合もあるので、使用する際は抵抗値の計算と合わせてW数の計算も必要です。

また、抵抗値には誤差があります。
例えば1/4Wのカーボン抵抗の場合、抵抗値誤差が±5%となっていますので
100Ωの抵抗で、最大で95〜105Ωまでのバラつきがあるということになります。

 

当社では、いくつかの種類の抵抗を取り扱っており
通常のカーボン抵抗、金属皮膜抵抗や、チップ抵抗、また車両などに用いる定格の大きなメタルクラッド抵抗も取り揃えております。




■蛍光体

現在この蛍光体を使用した白色発光方式が主流で、
青色LEDの光を黄色い蛍光体に通し白い光を出す仕組みとなっています。

蛍光体の製造管理は難しく、国内大手メーカーのLED製品(照明など)でも
光の色・明るさのバラつきがあると表記されています。

当社取扱いの白色LEDも例外ではなく、ロットにより白色のバラつきがあります。




■Flux(フラックス)LED



本体が四角い形をしており、砲弾型に比べて光の広がりが良いのが特徴です。
視野角が広いので自動車のテールランプにも多く採用されています。

端子が4本ありますが、内部で繋がっていますので砲弾型同様プラスとマイナス2箇所の配線で点灯します。
極性を守れば、4箇所に接続をしても問題ありません。

一般的には樹脂部に切り欠きのある側がマイナスですが、LEDの製造方法によっては
切り欠き側がプラスとなる場合もあるのでご注意ください。

当社トピックス内でも解説しておりますので、ご覧ください。

FluxLEDとは―草心LED




■パワーLED

高出力LEDのことを指し、1つのLEDで強烈な明るさを放ちます。

ただ、ハイパワーということで点灯時には100℃程度まで本体が発熱し、
そのままの状態で点灯を続けると熱でLEDが破損する為、使用には十分な放熱対策が必要になります。

また、通常のLEDでは20mA程度の順電流値ですが、パワーLEDでは数百mAと高い順電流値となります。
そのため、パワーLEDを抵抗によって電流値を制御しようとすると、熱や抵抗値の誤差により過剰な電流が流れ
パワーLEDの破壊、二次的な被害などが発生する可能性がありますので、ドライバなどを用いた定電流駆動が推奨されます。

当社では、0.2, 0.5Wのセミパワー品や、1WのパワーLEDなど取り揃えております。




■SMD

Surface(表面) Mount(実装) Device(部品)の頭文字を取ったもので、
基板表面にはんだ付けのみで実装できるように製造された電子部品のことです。
LEDの場合、リード線の無いチップLEDのことを指します。




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■LED関連用語集
■LEDの点灯方法
■LEDに関する注意点
■チップLEDについて
■LED抵抗値の計算
■FluxLEDとは
■LEDバルブの自作
■LEDテープの自作
■LEDテープとは
■LEDテープの選定


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