■チップLEDの熱損傷
チップLEDは構造上、砲弾型等の他のLEDに比べて熱に弱くなっており、
ハンダ付けする際にハンダごての熱を加えすぎると、
「発光色の変色」又は「素子の焼損」が起きる可能性があります。
仕様上では260°の熱に5秒間耐えることができますが、
こて先の温度が260°以上の場合はそれ以下の秒数でも焼損してしまいます。
しっかりハンダを溶かそうとすると、長時間こて先を当てがちですが、
うまくハンダが溶けなかった場合は、一度熱を冷ましてから再度ハンダ付けするようにしてください。
熱ダメージを防ぐ方法は「短時間でハンダ付けする」ことにつきますが、
予めLEDを取り付けする基板側にハンダを適量盛っておいて、
その上にチップLEDを置いてピンセットなどのツールを使って片手で固定し、
もう片方の手でハンダこてを使い、盛っておいたハンダを溶かすという手順でやるとスムーズに作業できます。
一見ハンダが繋がっているように見えても、しっかり溶けて接合していなければ
接触不良となりますので、長時間熱を与えすぎず、かつ確実にハンダ付けするようにしてください。
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