LEDバルブ(電球)の自作方法



当社のLED素子と電球口金・ウェッジベースを使用しますと、簡単にLEDバルブの自作が可能です。

市販されている安価なLEDバルブは、光度の低いLED素子を使用している物が多いので、
しっかりとした品質で光度の高いLED素子を使って自作しますと、安価で明るいLEDバルブが自作可能です。

四輪車・オートバイの電球の置き換えの他、乾電池式の懐中電灯・自転車ライトなどの製作も
基本的な製作手順は同じです。




■電球口金種類

当社では四輪車の灯火類で使用されている規格の各種電球ベースを取り扱っております。



口金BA9Sはルームランプに使用されているケースが多いです。
口金BA15Sはシングル球(発光点が一つ)でウインカー・バックランプなどに使用されています。
口金BAY15dは主にブレーキバルブ・ポジション兼ウインカーバルブに使用されています。
口金E10は各種機器の表示(パイロットランプ)用途で多く使用されています。



口金タイプは画像の箇所から電源が供給されます。
画像はダブル球(BAY15d)用の口金の為、本体下部にプラス極が2箇所あります。
それぞれに回路からのスモール(又はポジション)入力ライン、ストップ(又はウインカー)入力ラインを半田づけします。

マイナス極は銀色の部分全体となりますので、回路からの端子は「口金内壁」もしくは「外側」にハンダづけします。
予めハンダ処理する部分をやすりがけしますと、ハンダがのりやすくなります。
口金本体をしっかりと温めることで、ハンダが綺麗に流れます。




■ウェッジベースの種類




<T20ウェッジベース>
ブレーキランプ・バックランプに使用されております。
当社のT20ウェッジベースは4つ穴が開いており、シングル球にもダブル球にも対応可能です。

<T15ウェッジベース>
ウインカー・テール球・ポジションランプなどで使用されています。

<T10半球型ウェッジベース>
ナンバー灯・ポジションランプ・メーター球などに使用されています。
高さが低い為に、全長の短いバルブを製作する際に便利です。

<T10円筒型ウェッジベース>
半球型同様、ナンバー灯・ポジションランプ・メーター球などに使用されています。
内部空間にゆとりがあるので、部品の多い構成のバルブを製作する際に便利です。

<T5ウェッジベース>
メーター照明・スイッチ照明などに使用されております。非常に小型です。



ウェッジベースは特に扱いやすいです。
画像のように、ウェッジベース下部に開いている穴に回路からの端子を通し、
端子がソケット側の端子と接触することで、電源が供給され発光します。




■四輪車向けT10ウェッジLEDバルブを自作

製作が簡単で使用用途のの多い、T10ウェッジ球の製作方法をご紹介します。
ナンバー灯・ポジションランプなどにお使いになれます。
光の広がりのよいFluxLEDを1個使用し、製作してみます。



必要部品はLED、T10半球型ウェッジベース、カーボン抵抗、整流ダイオード(1N4007)です。

必要なカーボン抵抗の値が求められない場合は、計算が不要なCRDをお使いいただくのが便利です。

整流ダイオードは必ずしも必要な物ではございませんので、LEDの足・抵抗の端子などを
直接LEDに接続していただいてもけっこうです。
ただ、LED保護の為にできるだけ入れることをオススメ致します。

また、初心者の方は下記の当社コンテンツもご参照ください。

▼抵抗値の計算方法
▼FluxLEDとは
▼LEDの点灯方法



整流ダイオード(1N4007)は1A(1000mA)の電流値まで使用可能な為、テールランプ製作などLED工作全般に使用可能ですが、
端子部分がウェッジ球用としては若干太い為、カットした抵抗の足をハンダで接続し線径を細くします。
※容量の低い1N4148型ですと、そのまま使用可能です



Flux LEDの極性を確認し、部品をハンダづけします。
Flux LEDは端子が4つありますが、2箇所のみの接続でも構いません。
画像ではプラス側・マイナス側を内側に折り曲げて1箇所にまとめ、抵抗・整流ダイオードを接続しています。

抵抗は無極性ですので、接続方向を気にする必要はございませんが、
整流ダイオードには接続方向がある為、「銀帯のある側をマイナス方向に向けて」接続する必要があります。
LEDのカソード(マイナス)側に接続する場合は、画像のように本体の銀帯側が電源側へ向くように接続します。
LEDのアノード(プラス)側に接続する場合は、銀帯側をLED方向に向けて接続します。

※整流ダイオードの接続方向を誤りますと電源を接続してもLEDが点灯しませんが、
 故障することはありませんので、正しい向きで接続し直してください。



出来上がったランプ部分の端子2本をウェッジベース下部の穴に通し、
電源を接続して、点灯が確認できれば完成です。



必要に応じて画像のように内部に樹脂を充填しますと、振動その他による故障が予防できます。
※必ず電気を通さない素材であることを確認の上、ご使用ください。




▼コンテンツ一覧▼

■LED関連用語集
■LEDの点灯方法
■LEDに関する注意点
■チップLEDについて
■LED抵抗値の計算
■FluxLEDとは
■LEDバルブの自作
■LEDテープの自作
■LEDテープとは
■LEDテープの選定


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